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平成23年5月度レポート (2011/06)


佐藤 淳一

 東日本大震災のあと地震の被害がなかった札幌が投資先として見直される時期が来るだろうと予測していましたが、最近の問い合わせをみるとリスク分散の観点から札幌の物件を探す投資の方の反響が徐々に増え出したように感じます。実際に、これまではあまり反響がなかった物件が同じ金額で出していたにもかかわらず申込みになったものもあります。

 とはいえいきなり札幌ということではなく、旅行や仕事で札幌に過去に来た方、学生時代札幌で過ごした方、出身が札幌の方等過去に札幌に縁があった方という傾向が強いです。これまでは首都圏にばかり物件を所有していて今回の地震で不安になったという方もいらっしゃいました。

 地震直後は札幌市内を中心に北海道内のお客さんからの反響が中心でしたが、ここに来て首都圏のお客さんの反響が増え実際に申込みに結びついています。DMの反響もこれまでより多かったようです。

 これまではリフォーム=内装ということで単に壁・床・天井の内装材の貼替えに終わっていましたが、古い物件は大胆な設備更新なども必要になってきています。必要以上に更新する必要はないでしょうが、見極めたうえで効果的な設備更新をこれからは積極的に提案して行きたいと思います。これまでは家具家電設置による成功事例をもとに家具家電の設置を提案してきましたが、立地条件がよく広さもある程度の物件であれば浴室とトイレを分離させて収入アップも可能だと思います。ただし、地域性、マンションのグレード等の見極めを誤ると費用対効果のない結果となってしまうと思いますので気をつけたいと思います。基本的には安い物件の方が人気がありますが、札幌が魅力的な投資先となるようにいかに高く貸せるかというテーマも追求しながら模索し提案していきたいと思います。