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11月期レポート(11/15)


営業部 石黒 修司

 最近の札幌の新築の分譲マンション市場をみると、数年前に比べて、供給戸数がかなり減ったように思います。
 数年前までは、どちらかといえば、供給が過剰気味でしたが、リーマンショックのあと、適正な供給量に調整されてきたのではないかと思います。また、土地の価格や建築資材、人件費の高騰、消費税の増税等によって販売価格を高く設定せざるをえない事もあると思います。
 私が、十数年前にデベロッパーに勤務していた頃は、地場の業者を含め、多数のデベロッパーが乱立していました。マンションの仕様等を安く抑え、低価格をうりにしている業者もありましたが、そういった業者は、淘汰されていきました。現在、供給されているマンションは、一部の高級仕様のマンションを除き、ほぼ一定水準の仕様になったと思います。
 十数年前までは、マンションが完成する前に完売していないと、売れ残りの在庫物件のような扱いでしたが、現在では、完成した部屋を観て購入する御客様が増えた様に思います。以前であれば、デベロッパーも、早期に完売させる事によって、分譲価格を抑えてきましたが、現在は、以前に比べると余裕を持った販売計画をたてているように思います。
 一部の大手のデベロッパーは、物件ごとにモデルルームを造るのではなく、そのかわりマンションギャラリーのような固定の拠点をつくっている所もあるようです。
 新築マンションの供給量が抑えられてきた事や新築マンションに競合するような中古マンションの供給量も多くないので、実需向けの中古マンションの価格が1,2年前より高値で取引されているように思います。