教えて!!Mr.アパマン

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蝦夷梅雨


遠藤

 6月の札幌は本来ならお祭りシーズン到来で、明るい初夏の陽気に気分が盛り上がるところですが、曇天長雨のぐずついた日が多く文字通りエゾツユを体感した1ヶ月となりました。日照不足と気温低下の影響で、イチゴ狩りなどの観光農園は困惑しているというニュースが流れ、家庭菜園をやっている知人も、今年はハーブなど葉物の生育が悪いと嘆いていました。

 さて、お天気とは関係なく当社には短期間の賃貸利用者が多く来店していますし、短期契約者の再契約率も右肩上がりとなっています。
この時期特に多いのは避暑目的のリピーターのお客様で、例年同じマンションに空きがあればご利用いただくのですが、今年は満室のため違うマンションへシフトされるというところに、ホテル予約とは違う趣向をご理解頂いていると思います。
6月から9月末まで利用されるというお客様は年々増加傾向にあります。
同業他社でも同じようにシーズン需要があるようですが、分譲リースでそれなりに仕様を施して提供している業者は、やはり当社が先駆的であると自負しています。

 リゾート開発などでニセコの地名が新聞を賑わしていますが、一部の富裕層の方々は札幌も拠点に検討していますので、もはや市内のサラリーマンが購入できない中央区の4000万円超クラスの新築分譲マンションは、前述の道外顧客の資本が主流となっているようです。

 一部の富裕層にしか手が届かない新築分譲マンションは、真面目に働いている札幌市民にとってはただ眺めて終わりの建物になり、そのマンションの行く末が心配になってきます。
血が通った区分所有者がみずから居住し、管理運営に情熱を注いでいる中古マンションの方がむしろ良いのでは?という気がします。

 そして、それを見極めるには日本のマンションがどういうものかよく解っていて、管理運営に関して経験値の高い不動産業者に出会うことが大事だと思います。