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ドローン×不動産


営業部 二瓶 卓真

 北海道では、最近当別町で地域振興を目的に活用しようと導入されたことでも知られているドローンが、建築・不動産分野でも実用を目指した導入が図られているという。
 ドローンとは、無線による遠隔操縦、あるいは搭載コンピュータにあらかじめプログラムされたパターンで自律飛行をする、操縦士が乗らない小型無人機を指す。
 偵察や空爆などの軍事目的の開発や、米軍がパキスタンなどでイスラム原理主義組織のタリバーンを攻撃するのに使用したことから世界的な注目を集めた。最近では、アマゾンやグーグルで、ドローンを利用した宅配サービスの実験が進められている。日本でも楽天とローソンなどが同じ宅配分野での実験を始めようとしており、測量分野での導入がいち早く試みられているらしい。
 国内のドローンの市場規模は、昨年の2016年が300億円で、4年後の2020年には4倍の1,200億円規模に拡大する見込みの成長産業とみられている。
 2020年以降のドローン市場は、さらなる成長・拡大が予想される。ドローン機体そのものの市場以外で特に伸びが期待されている分野は、サービス市場分野での農業市場と検査市場分野で、ついで、測量や物流、防犯、空撮分野となっている。
 悪天候下でも機体を制御できる操縦技術や、プライバシー侵害問題への対処、電線や建造物等の障害物との接触・落下などの事故防止への対策という課題は残っていると思うが、これだけ多くの企業が導入に向け動いているということは、それだけ技術革新も進んでいくことが予想される。
 今後ドローンの信頼性と安全性がどのように証明されていくのか、また、どのような形でドローンが導入されていくのか、注目していきたいと思う。