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投資物件の資産価値


営業部 佐藤淳一

 投資物件については、ほとんどの場合利回りで資産価値が決定されてしまいます。



手取月額50,000円、600万円、利回り10%の物件で考えた場合には、賃料を10%DOWNの45,000円にした場合、同じ利回りを確保した場合には540万円となり60万円の資産価値下落となってしまいます。物件が決まらない場合に単純に値下げを考えてしまいますが、資産価値の下落を考えたときにはちょっと恐ろしい気がします。


最近は空室が増加傾向にあり、需要の少ない物件は値下げしか対策方法が思い浮かばない物件も多いですが、物件によっては付加価値を高めることによって賃料維持をできるように心がけたいと思います。

交通利便性の高い都心部の物件はこれまで家具家電付の提案をして来ましたが、空室の対策について打合せをした際にウォシュレット、カメラ付インターホンや防犯性の高い鍵の設置、フローリングなど資産価値を下げないように多少出費しても家賃を維持できるようにしたいという方もいます。



将来的に売却も考えている方には賃料の値下げよりも付加価値を高める提案の方がよろこばれます。防犯対策に関しては東京と札幌ではかなり意識の差があるようで、鍵やオートロック、カメラなど単独ではどこまで効果があるかわからないものもありますが、いいものは取り入れていこうと思います。


一方、継続して保有する場合は賃料を下げてでも空室期間を短縮させて空室損失を少なく抑えるのが最善の策と思われます。
最近買った複数物件所有の方々は現金で買っており余裕もあるため多少の経費、値下げは割り切って対応していただける傾向にありますが、バブル期やローンを組んで購入した方々には値下げは少し酷な話なのかもと思う今日この頃です。