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営業部 古谷 和博
我々のような職業をしていると、いろいろなお客様と出会う機会が多いと思いますが一番多いのが賃貸の案内や契約のときの出会いと退去立会いのときの別れがあります。
今回は退去立会いのときの事を書こうと思います。
当社は外国人の留学生の方の賃貸契約も結構あるのですが、まず和室の部屋の場合珍しそうに眺めているエジプト人の女性の方がいらっしゃいました。
通訳の大学の先生に畳でも大丈夫か聞いてもらった所、「せっかく日本に来たんだから日本の生活をエンジョイしなきゃ」といった答えが返ってきました。
私たちの方が逆に気を使ってしまいましたが、本人の言葉を聞いて安心しました。
それから約1年が経ち、留学期間も終了したとの事で退去立会いをしてきました。
一応通訳の先生に付き添っていただきましたが、かなり日本語が上達していて私が質問した事も理解されていました。
「畳の生活はどうでしたか?」と質問したら、笑顔で「ノープロブレム!」と答えていました。
最後に私が部屋から出ようとすると、自分で焼いたクッキーとジュースを出してくれました。
とてもおいしそうでしたが、昼食後という事もあり断ろうとすると「日本の友達が来てくれたのでとてもうれしい」といってくれました。
せっかくなので1ついただくと、とてもおいしくできていました。
日本で勉強と共に、日本の料理も覚えたらしくかなりの腕前だそうです。
室内の方もかなりキレイに使っていただき、入居時とあまりかわらない位のキレイさでした。
外国の方はお客様が自分の家に来ると、日本人の私たちより、人をもてなす習慣があるのではないでしょうか?
以前にも違う留学生の方でスリランカ人の男性だったのですが、入居後に水漏れがあり修理業者の方と部屋にいくと修理中待っている時に台所の棚から大きなビニール袋に入ったナッツを持ってきて私の手のひら一杯にナッツをくれました。
まだ日本語があまりわからないようでしたが、身振り手振りでなんとか会話をしていたのですが「このナッツは自分の国のだからおいしだろう?」と言わんばかりに笑顔で食べ終わった私の手のひらに更にたくさん、入れてくれました。
なかなかおなかが一杯だということを伝えられなかったのが原因ですが、ここにも人をもてなす習慣があるのかなと思いました。
我々もお客様に対して心を込めたもてなしが必要ではないかと、再認識させられました。