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地下鉄から見た札幌の投資物件


佐藤 淳一

 札幌市内の交通手段としてはJR・地下鉄・バス・市電がありますが、部屋探しの際には基本的に地下鉄で探すのが一般的になりました。私も札幌に住んで15年以上経ちましたが、普段行くことのない地域や駅等まだまだ未知のことがたくさんあります。

 当社で扱っている物件は地下鉄路線の中心部の物件が多いのですが、時間に少しゆとりがある時に付近を見渡すと意外な発見をすることがあります。特に地下鉄を利用して歩いた時には車の時と通るルートが違ったりすることもあるせいか新しい発見をすることがあります。何となく漠然と人気がある地域も、いろいろと分析するとやはりそれなりの理由がある地域もあれば、未だによく理由のわからない地域もあります。

 これまで部屋に大きな金額を投資して改装等をしながら長期間空室となっていた物件もありますが、地域によってはほとんど効果がなく失敗したものもあります。地域にはその地域のイメージがあり、お客さんもいろいろ調べて地域のイメージを膨らませて部屋を探します。その際ミスマッチになってしまい、お金のかけ方が貸主の自己満足になってしまうことがあります。基本的にはお金をかけた部屋はよくなりますのでお金をかけない部屋よりは決まりやすくなりますが、ポイントを間違えるとせっかくの投資が無駄になってしまうことがよくあります。投資としては過大投資も問題ですが、よく感じるのは内装のコスト削減に重点をおいてしまい、せっかくのグレード感が損なわれてしまうようなものもあります。床をカーペットから単価の安いクッションフロアにするケースです。個人的にはやっぱりグレードを保つにはカーペットの方がいいと感じることもあります。中には寒い部屋をクッションフロアにしてしまうことも見受けられます。

 分析しても個人的な偏りがある場合もあると思いますが、地域・物件の特性をよく分析してお客様にアドバイスできるようにしていきたいと思います。