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遠藤
2月の賃貸は家具・家電つきを中心に動きがありました。根強い人気は「さっぽろ駅」周辺と北大エリアでしょうか。学生需要を獲得するハイシーズンですが、賃貸動向には世相を大きく反映しているように思えます。
新聞発表などによると「実家からの仕送りゼロ」の下宿学生が1割を超え、たとえ仕送りがあったとしても、その額は前年平均を大幅に下回っており、リーマンショック以降の不況により、困窮学生が増加しているということです。
学生たちは志望大学に合格しても、その40%以上が実家から通える大学ではないところへ進学し、ひとり暮らしをスタートすることになります。慣れないひとり暮らしと共に、アルバイトも必至です。
親御さんには経済的なゆとりはありませんから、息子や娘の生活費には細かなチェックを入れてきます。学校へは徒歩か自転車。交通費ゼロが理想です。厳冬期の光熱費が一体いくらかかるのか? 燃焼器具は安全なのか?
自炊をするためのスーパーマーケットや商店街は近くにあるのか?
アルバイト先へのアクセスは便利か? インターネット環境は?
数えたらきりがありませんが、総合的に生活コストが安く上がるかどうかがポイントになってくるのです。
物件と物件を取り巻く環境が、いかに苦学生を支えることができるか。
逆をいえば、供給する側の戦略にもなってくるのです。
この時期は「仕送りゼロ学生」をサポートできるように、物件と周辺環境をコラボレートして広告することが大事だと思います。