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7月期レポート(2012/07)


営業部 石黒 修司

 最近の不動産の動向をみると、先日、2012年分の路線価が国税庁より公表されました。全国約36万地点の対前年の平均増減率は4年連続で下落となりましたが、下げ幅は前年から0・3ポイント縮小し、マイナス2・8%でした。今回の結果は、東日本大震災以降の地価動向を初めて反映したものです。
 道内では、道内約1万6600地点の標準宅地(商業地、住宅地、工業地)は平均で前年より3・9%下落し、4年連続下落となりました。30税務署ごとの最高路線価で上昇したのは札幌駅周辺の2カ所だけでしたが、上昇率は同南口の札幌ステラプレイス前(中央区北5西3)が前年比3・3%で全国トップでした。 上昇したのは、札幌ステラプレイス前のほか、札幌駅北口の北口西通り(北区北7西4)で、ともに08年のリーマン・ショック後の地価下落から4年ぶりに上昇しました。 札幌・大通地区やススキノとJR札幌駅を結ぶ地下歩行空間の開通に伴い利便性が向上した札幌ステラプレイス前の路線価は、1平方メートル当たり248万円で、7年連続で道内最高値でした。また、全国では、神戸市の三宮センター街を抜いて7位となりました。北口西通りはオフィス需要の堅調ぶりを反映して、11年の横ばいから前年比3・1%上昇に転じ、価格は同67万円でした。
 新幹線の札幌延伸が決まりましたが、これからの地価動向に注目したいと思います。