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管理会社の存在(2012/10)


佐藤 淳一

 現在理事会に参加して理事会の運営がスムーズに行われない理由に管理会社の存在が大きいと感じています。理事会もみんながみんな詳しいわけでもなく、知識の不足している人もメンバーになっていたり、利害が必ずしもみんな同じ方向を向いているわけでもないため衝突したり先に進まないこともたくさんあります。管理会社のアドバイスを必要とする場面もありますが、管理会社は理事会で決定したことのみ処理していればいいと考えているのか、それともアドバイスする能力がないのか、余計なことは口に出さない方がいいと思っているのかアドバイスや提案のない管理会社も多いように感じます。もともと修繕も計画的に行われ、滞納も少ないようなマンションであれば管理会社はどこでも大きなトラブルもなく管理できるのかもしれませんが、古いマンションの場合は積立金が不足がちで計画的な修繕ができず優先順位を決めて順番にとりかからないと一斉に修繕は出来ないマンションもみられ、優先順位の考え方も人それぞれ考え方が違うので決定までは時間がかかることも多いようです。

 マンションも単身者向けの部屋が多い投資タイプのものと、ファミーリータイプのものでは管理の考え方も違います。投資タイプのものであれば所有者には月々の管理費、修繕積立金の安いものが好まれますが、ファミリータイプは必ずしも安さだけではなく快適性が求められますので金額だけではない場合があります。

 マンションも年をとりこれからは未経験の経過年数に突入していきますが、マンションの管理棟数等実績のある管理会社はいろんな事例からノウハウを蓄積していきますが、管理棟数の少ない管理会社にはハードルの高い問題が重くのしかかって解決できない場合には管理会社変更ということも多く見られるようになりそうな気配があります。

 これからは安さだけで管理会社を選択するのではなくトータルで判断することが必要だと思います。また、最近は、高く見える管理費等もサービスの内容によっては必ずしも高くないのかもしれなと感じるようになりました。