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マンション生活上のトラブル(1/18)


三原 健太郎

 先日マンションの管理についてある冊子を読みましたが、内容はマンションで生活する上でのトラブルについてでした。マンションは規模の大きな建物に多くの住民が暮すだけに、ハード面・ソフト面ともにいろいろなトラブルが起こってきます。

 特にソフト面に関してですが、マンション総合調査というものによりますと、「特にトラブルは生じていない」とするマンションは調査開始以降減少傾向で直近では数パーセントに過ぎないものでした。3大トラブルとしては、違法駐車・ペット・生活騒音、と私どももお客様と接していて耳にするものです。

 まず、違法駐車に関してはマンションの敷地が市有地になるため警察に通報してもレッカー移動してくれるわけでもないうえ、警告文などをワイパーに挟む方法がありますが、のり付けなどをしてしまうと器物損壊で訴えられる恐れがあるので注意が必要です。これに関しては根本的な解決策はないと思います。

 次にペットですが一般的なマンションの規約には「他の区分所有者に迷惑または危害を与える恐れのある動物を飼育すること」を禁止している例が多いですが(もちろんペットに飼育は禁止のマンションもあります)具体的に、となってくると判断が難しいので使用細則等でのルール作りが必要になってくると思いますが、最終的には飼育者のマナーとモラルによるところが大きいです。

 生活騒音に関しては深刻な対立に発展することも珍しくありません。また、騒音は一般に当事者間の紛争であり、管理組合または管理会社がどこまで間に入るかという点でも難しい問題です。掲示板等で注意を促すといった方法を採るところが一般的だと思われます。その他挙げればまだまだマンションのトラブルはありますが、その処理方法としては先のマンション総合調査によると、約8割が管理組合内での話合い、続いてマンション管理業者に相談、当事者間での話し合いとなっていますが、1割程度が弁護士に相談、訴訟によった、となっていますので深刻化しているケースは多いようです。

 規模が大きい投資用マンションなどでは所有者が住んでいないことや賃借人の出入りが多いことなどコミュニティ作りが難しい面もありますが、トラブルの予防のためにも日頃からのコミュニケーションが大切になってきます。当社を通して買われてお住まいになる方、賃貸で入居される方にはトラブルに遭わず快適なマンションライフを送っていただきたいと願っております。