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営業部 原 琢
先日、暴風雪に見舞われた北海道各地で、合わせて9人が亡くなるという痛ましい事故がありました。
札幌でもその日はかなりの強風で、私も会社の帰り道は普段は家までわずか7~8分の距離ですが、途中目も開けられなくなり何度も立ち止まった程で、いつもの倍くらいの時間がかかった気がします。風を遮る建物が多く並び立つ札幌でさえそのような状況ですから、他の地域では想像を絶する吹雪だったと考えられます。
昨年も、北海道では岩見沢の方で大雪になりました。雪でドアがふさがれて、外に出られなくなって助けを呼ぶ人もいました。除雪中に怪我をしたり、亡くなったりした方もいらっしゃると聞きました。
東日本大震災以降、地震や火災、津波に対して準備する方は増えたと思います。しかし今回のような暴風雪は何十年に一度というレベルのもので、それに対し準備して行動するというのは無理な話です。
災害は一瞬で人の命を奪う恐ろしいものですが、それを予知して完全に回避することは不可能です。災害に対して準備するということは、それが起きてしまった時に、いかに生存率を上げるかということに他なりません。そしてその準備として非常食や道具を普段から備えたりします。
人の記憶は時間とともに薄れていき、どんな災害でも忘れていってしまいます。非常食や道具は、もちろん有事の際にそれを使う為に備蓄するのですが、それを見たり入れ替える度に、過去の教訓を思い出させるというのが一番の効果かもしれません。