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札幌のマンション事情(6/8)


営業部 佐藤 淳一

 札幌市内の居住用の中古マンションはホームページ等で出た当日に問い合わせをしても既に商談中だったり、申込み済みということが非常に多く見られます。当然もともと探している条件にぴったりのお客さんもいるでしょうからホームページの載せる前から紹介して申込みに至ることはあるでしょうが、最近の動きは非常に速くて驚かされました。特に春先は定年した方が札幌へ移住するようなケースも見られました。

 新築の分譲マンションに目を向けると同じく品薄状態になっているようです。新聞の記事によると、今年4月末現在の在庫は札幌市内全体で158戸と過去3番目の低水準で、最も人気が高い中央区は37戸と、データのある1989年以降で最低を記録したそうです。いろんな要因があると思いますが、消費税増税や住宅ローン金利の上昇をにらんだ駆け込み需要に加え、昨冬の大雪による戸建てからマンションへの住み替え需要の高まりも、品薄に拍車をかけているとのことです。

 新築の分譲マンションに選択肢がなければ築浅の中古マンションにも目が向いてきます。取引きの中には新築分譲時の販売価格よりも高い金額で取引きになったものもあるようです。成約価格までは確認できておりませんが、分譲時の価格よりも高い金額で売りに出されている物件もみられます。

 マンションの販売戸数を増やそうにも土地の仕入れから考えると年単位で時間がかかりますので急激に増やすことはできません。また、販売業者もこの状況が長く続くかどうか否定的なところもありリスクを負ってまで積極的に建設して販売する考えはないようですのでしばらくは品薄で推移していくようです。人気物件に関しては抽選になったりするのかもしれません。

 記事を見たことでさらに拍車がかからないか少し心配です。