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8月レポート(8/10)


営業部 草野 裕樹

 札幌の短い夏が終わろうとしている。札幌は8月末には秋風が吹き始め、9月には本格的な秋模様になってくる。そして10月には着実に近づきつつある冬の足音が急速に近づいてくるのが分かるくらい冷え込みがきつくなってくる。今は夏の真っ最中なので冬の話をするのは蛇足だとは思うが、昨年の厳冬を考えるといろいろと対策を取っておく必要があると思う。

 昨年はマイナス10℃という日が何日も続き、結果給水管の破裂や屋根や共用廊下の雪下ろし、駐車場前の除雪など多くの作業において階数が増えたり排雪する量が増えたりといった影響が現れた。それに対して出来る対応は限られていたが、事前に対策をとる事で今後の対応の煩雑さを和らげることが出来ると考える。一方で何ら対策をとらなくても問題なかったマンションなども少なからずあった。配管等が凍結し幾度と業者さんを呼んで解凍作業を行う物件がある一方で、しばらく部屋を空けても凍結することもなく何不自由なく水を使う事が出来たマンションもある。

 その違いは何なのか?それは物件の良しあしも根本にあると思うが、それ以上に重要なのがマンションの管理が出来ているか否かではないだろうか?除雪ができているか、大規模修繕における配管等の交換がきちんと行われているか、マンション内におけるコミュニケーションにおいて凍結予防や厳冬期の過ごし方など予備知識として入居している人々に情報提供が出来ているかなど多岐にわたる。もちろん全部が出来ているマンションは数えるほどにしかないかもしれないが、数は少ないにしろ出来ている物件があるのも確かである。管理がこれほどモノをいう機会はないかもしれない。その管理状態こそが所有する物件の資産価値を大きく影響するのである。これは夏場においてもいう事が出来、暑い夏にきちんとした管理が出来ていなければ共用部分の草刈りや樹木の剪定、それらを怠る事で発生する害虫発生などの二次問題などに繋がってくる。また、排水管等がきれいになっていなければいくら専有部分がきれいになっていても臭いの問題や排水口から虫が出てくるなどの問題も起きてくる。これは外回りだけをきちんと管理しているだけでは足りず、内側のきちんとした管理も必要であることを意味している。

 個人で管理を行っていくのは難しい事ではあるが、情報得て対応することは出来る。また多少の金額を投じる事で専門の業者に対応してもらうことも可能である。何もしないで放っておくことが一番被害を深刻化させる要因となるのではないだろうか?細やかな管理と手入れが被害を最小限にするのと、資産価値を守っていく唯一の方法ではないだろうか?実行するかしないかは所有者の判断ではあるが、やるのとやらないのでは結果に大きな差が生まれるのではないだろうか。雪の多い札幌において不動産をもつこと、それは如何にうまく維持管理を行うかというと背中合わせなのではないだろうか?