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少子化の影響(4/12)


営業部 佐藤 淳一

 今年は卒業にともなう学生さん退去立会いで就職状況が改善されている印象を受けました。賃貸借契約の更新状況を見ても、3月末満期の方が退去するか更新するか迷って結論が出ないという方もいなかったようです。これまで就職が厳しい時には、学校は卒業だけど就職先が決まっておらず、札幌に残るか実家に帰るか結論が出ず契約更新の結論を待って欲しいという人もいたのですが、今年は皆さん順調でした。

 少子化の影響で最近は就職しやすい状況もあるようです。景気が良くなり採用人数を増加させたり、これまで採用を抑えていた会社も団塊世代の退職にともなう補充で採用数を増加させたりと新卒者の採用人数は増加傾向が見られると思います。意外なところでは、少子化の影響で、学校の統廃合等もされ人数が減少されると思われる学校ですが、比率を占める団塊の世代が教員の定年を迎えることから、教員試験は人数確保が必要となり質を低下させないことが大切という説もあります。

 少子化の影響は大学受験等をみてもこれまではボーダーラインくらいの成績で入学できなかったような学生も入学できるようになっているように感じます。超難関校を除くと軒並み学生の水準は低下しているようです。ゆとり教育も見直されましたが、これからは底上げしなければどんどんいろんなものの質が低下しそうで心配です。

 就職状況の改善にも見えますが、一方では少子化の影響で絶対数が減っていることによる改善なのかもしれません。第2次ベビーブーム世代の団塊ジュニアの私達にとっては羨ましい限りです。私達の世代は受験戦争があり大学受験時には倍率が高く大変だったにもかかわらず、バブルがはじけて就職氷河期で「貧乏くじ世代」等ともいわれ、その後も厳しい時代が続きましたが、いつの間にか少子化の影響で状況は一転し、質の確保が難しい時代になりそうです