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10月レポート(10/25)


営業部 草野 裕樹

 札幌市内も冬の足音が聞こえてくるようになり、中心部にある大通公園の木々もかなり赤く色づいてきている。一歩一歩冬に近づくにつれて気温も寒くなり吐く息も白くなるが、不動産の世界は熱く、盛んに取引がされている。強いて言えば熱くなりすぎて需要過多、供給微弱という状況が始まってしまっている。特にマンションの需要は高く、若年層からご年配夫婦に至るまで幅広い方々からの強い需要の波が来ていると思う。一方で戸建てのほうは人気のあるエリアを除いては供給過多になり、よほど魅力がある何かが無いとお客様から見てももらえない状況下にある。こうした状況には何が影響しているのだろうか?

 気温上昇や水位上昇、平均気温の上昇など世界的に気候変動の影響が現れ始めている現在において日本も例外ではない。多雨による土砂崩れや堤防の決壊、生態系の変化など多くの影響がテレビなどでも映し出されている。札幌も例外ではなく、夏はエアコンが欲しいほど暑くなり始めたし、冬は冬で気温が以前より低く、雪の量も従来より多くなったような気がする。以前であればこんなにマメに雪かきしなくともよかったのになどというセリフがあちこちから聞こえる。そうした中での少子高齢化である。雪の量が多ければ庭や道路の除雪や排雪をしなければならないが、若い人たちでも排雪は大変なのに年配の方にとってはそれ以上の負担となってしまう。万が一屋根から落ちればタダでは済まないしケガをして入院などしてしまえば除雪をする人がいなくなり、住居が雪の重みによって多大なダメージを受けることもある。そうしたことを嫌ってか今まで戸建てで暮らしていた人がそれを売ってマンションに入居するという例が非常に良く見受けられる。マンションであれば共同住宅であるため除雪は管理会社などがやってくれるし、コンクリートでできているため木造と比較すると断熱性が高く高気密で暖かく過ごすことが出来るためだ。マンションは立地も良い事が多く、上階であれば眺望にも優れる。そうしたことから区分所有のマンションが飛ぶように売れているのである。いつまで続くか否かは別として動き自体は今まで以上にあり、価格も割高でも買いたい人はたくさんいるのである。ただ物件が少なく、わずかな出物に我先にとしがみつくような状態にある。そういった状況下ではおかしな物件を知らず知らずのうちにつかんでしまうことも考えられるので気を付けておく必要がある。とはいえ全てを自分で調査するのは難しく、簡単には出来ないため結局は不動産会社に任せることになるのだが、やはりそこはきちんとした店を選んでいく必要があるのではないだろうか。店だけの話ではなく、極論を言うと担当者という話になろう。何でもいいから勢いだけで物事を押し切ろうとすればいずれ無理が祟り取り返しのつかないことを偶発的にも引き起こしてしまうかも知れない。

 勢いがある今だからこそ、良い物件を、良い店を、良い営業マンを選んでいく必要があるのではないだろうか。