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トラブル(10/25)


営業部 佐藤 淳一

 マンションの設備トラブルで一番多く寄せられるのは水に関するトラブルだと思われます。統計をとっているわけではありませんが、水栓からの水漏れや排水詰まり等が多く寄せられます。中には下階への水漏れも見られ、2、3階下の階まで水漏れすることもあり大きな事故と化すこともあります。その一方で神経質過ぎるのではないかと思うお客さんもいますが、目に見えない壁裏等でも劣化が進行し、大事故になりかねませんので水に関しては慎重に対応するようにしています。

 水漏れに関しては自然に直ることはなく、むしろ大きくなるのが普通であり、時間ともに悪化していきます。留守中に下階まで水漏れすることも年に数件あり、壁の裏などの隠蔽部で漏れていて気がつかないものは仕方がないですが、表面に出てくるものは修理や交換などの対処さえすればほとんどが防ぐことが可能です。ただし、賃貸物件であれば入居者(賃借人)の協力が不可欠となりますが、最近は自分の部屋に関することなのに忙しいことを理由に非協力的な方も見られます。中には保険に加入しているから大丈夫と思う方もいるようですが、金銭面では保険対応で済むのかもしれませんが、程度にもよりますが被害を受けた方の気持ちはそんなことでは済まないこともよくあります。まれではありますが、最近は水漏れよりも大変な灯油漏れも見られ、水漏れと違いにおいの問題もありやっかいだなと思います。

 事故は大きくなる前に防止するのが一番です。しかし、自分さえ良ければ人のことはあまり考えない人が増えているようにも感じます。他人に迷惑をかけていても、注意されても動じないとんでもない人がいて、周りの人が出て行くなんてことも増えています。これはいろんなものが便利になり、我慢することが少なくなったこととも関係があるのかもしれませんが、自分勝手なわがままを貫き通す人のせいで問題となっている物件も増えています。

 最近では、問題を解決するのに単独ではどうしようもない案件もみられます。個人情報やプライバシーの問題もあったりしますが、弱者が実は弱者ではなくモンスターに変身という案件もありますので、モンスターに変身させないような対応を心掛けたいと思います。