教えて!!Mr.アパマン

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2月レポート(2/14)


営業部 草野 裕樹

 世の中には多くの資格が存在する。我々が不動産を扱う上で必須となるのが宅建主任者資格、仕事でたまに使うのは保険の資格、そのほかにも国家資格、民間資格問わなければいくつあるか分からないくらい資格は数多く存在している。私は大学生の時に何かの足しになればと宅建資格を取った。実際その資格に引っ張られるように不動産の業界に足を踏み入れ現在に至る。この不動産業界に入ったことが良かったか悪かったかは分からないが、少なくとも資格は仕事をするうえで必須のものであり、今後も使い続けるものである。最近も民間の資格ではあるが一つ資格が増えた。取れる取れないは別として勉強した証としての結果が資格取得という結論として出てくるのだと思う。

 資格は何でも良いかというと、そうでもない。不動産関係の仕事をしながらお料理の資格を取っても、全くダメではないが、使い道は限られる。せっかく取るのであれば最大限使えて、現在の仕事や生活の足しになるようなものでなければ取得する意味は大きく減ってしまう。また、時間さえかければよいかとそうでもない。いくら時間かけて勉強しても的を得たやり方、理解をしないと全くの無駄で、かつ、生兵法となるためむしろ毒となる可能性もある。せっかく自分のためにやったことが自分を苦しめる結果になれば本末転倒であるし、やった意味が無いので最初からやらなかったほうがよかったという結論になってしまう。もし資格を取ろうとする、勉強をしようとするなら本腰を入れ、時間を限ってやれるだけのことをしたほうが効率的で理解できることや範囲も広がるのではないだろうか。

 ただ資格を持っていても使えなければ意味はない。知識を持っていても使わなければ生きた情報は入ってこないし、知識は必ず劣化するから入替えを行なう必要がある。つまり昔の知識は今の知識に即していないこともあるということである。特に不動産業は規制や緩和が繰り返され、税や建物の知識も必要になってくる。建築技術の進歩や税法の改正などで状況は大きく変わるので、いつまでも昔のことを記憶しそのままやっていても足を踏み外すリスクが多いだけでメリットはない。知識や情報の入替えを定期的に行い、経験を積んでいくことが必要なのである。資格を取るということは、勉強をするということであり見聞を広めることである。一つだけの資格よりは複数持つことで含みを持ち、各種知識を組み合わせることで更なる進化を遂げることが可能となるのである。

 勉強はやろうと思えばいつでもできるが、それを持続してやっていくことはそう簡単ではない。意思が強いかどうかも関係するのだろうが、仕事に対してどのように使っていくか、そしてどのような仕事をしたいかという姿勢をそのまま表しているのではないだろうか。簡単に取れると思って油断すれば足元をすくわれ、合格はしない。その人の姿勢そのものを資格は示しているのではないだろうか。