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企業の情報セキュリティ(4/11)


営業部 二瓶 卓真

ブロードバンドの普及により、今は誰しもがインターネットを利用する時代となった。24時間365日利用できるインターネットは、今やビジネスには欠かせないものとなっている。それは業界・規模問わず、どの企業に於いても同じことが言える。
しかし、その便宜性の反面、インターネットを利用する上で脅威となるものが多数存在することも認識しておかなければならない。
昨今、様々な情報漏えい事件・事故が、テレビや新聞などのメディアで取り上げられている。某大手通信教育会社や、大手インターネットプロバイダ等からですら、大量の顧客・個人情報が流出され話題となっている。
一言で情報漏えいと言っても、その原因や経路は多様。その中でも代表的なのが下記に記したものだそうだ。

1 PCやサーバーへの不正アクセス
インターネット経由で不正アクセスされることによる情報抜き取りという外部的要因。社内PCがウィルスに感染し知らないうちに情報が外部へ漏れるといった内部的要因。
2 モバイル機器からの情報漏えい
ノートPC、タブレット端末、スマートフォン、USBメモリ、携帯電話などからの情報漏えい。数多くの情報が保存されているこういった機器は、紛失しただけで情報漏えいのリスクがある。
3 書類・文書の紛失、盗難
社外に持ち出し置き忘れ、紛失、盗難。社内で言えば、机の上にある書類や、複合機・プリンターに置き去りにされた放置文書等。

上記の原因を一見すると、情報漏えいの原因の多くはデジタルデータでの流出がほとんどという印象を持ちがちだが、実は情報漏えいの約6割は紙媒体からだという。
要は、人為的な要因が多いということなのだ。
デジタルデータに対する対策に関しては、現在様々なツールが存在している中、紙媒体に関しては、施錠や監視カメラなどの物理的な対策か、紙媒体を扱う人全員が気を付けて扱うということくらいではないだろうか。
全ての情報漏えいの約6割が紙媒体からということが分かった今、企業が行わなければいけないことは、デジタルデータに対するセキュリティの強化はもちろんのこと、紙媒体の扱い方、ルールを決め、それを社員一人一人が徹底することだと私は考える。