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遠藤
今シーズンは降雪量が少なかったため、雪解けも急速にすすみました。
3月下旬に来札された首都圏のオーナーが、「今年は市内に雪がないですね」と乾いた道路を見ながら驚いていました。
気温も10℃を超える日が多くなり、桜前線も北上してくる季節ですが、私たちはまだ前月からの賃貸契約等の事務処理に追われる日々です。
今年は特にまとまった数の法人需要などがあり、次から次へと入金確認、領収証発行、各オーナーへの送金処理、明細、手数料等の領収証、勘定科目の仕訳、元帳締まで一日中顔をあげる暇もないほどのボリュームとなります。
そのほかに賃貸借契約更新事務や市内の業者からの賃貸申込と、それに関連した設備不良などへの対応がありました。今回やりとりに時間がかかったのは、古いキッチンヒーターの使い勝手が悪いという入居者からの申し出でした。
自分が使ったことも見たこともない設備というのは、イメージがしにくいのと、それをオーナーへ伝える難しさというのもあります。
画像で現状を伝え、どういう点が使いにくいのかということを何度も確認する必要がありました。
「経年劣化が著しいようです」とか「まだ使えるけれど古いです」というのは、実際にそれを使って生活している入居者と、仲介役の私たちとオーナーとの間には微妙な温度差みたいなものができやすいものです。
幸いオーナーが状況を詳しく把握し、今後のことも考慮して最新の設備に交換することになり、入居者の生活は向上しました。
最近よく目にする「生活の質」QOL(クオリティ オブ ライフ)という観点は、主に医療の現場を中心に広まっている取り組みですが、賃貸借契約のように権利や義務が発生する場面にも「生活の質」という概念が、快適な住環境を左右するようになるのではないかと思いました。