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高齢者向け賃貸住宅仲介業者


営業部 二瓶 卓真

 これだけ「高齢化社会」という言葉が当たり前の世の中になってきたのにも関わらず、老人ホームやサコージュなど高齢者専門施設の紹介サイトはあっても、一般の賃貸住宅を65歳以上の高齢者に紹介する部屋探しサイトはあまり見たことが無い。
 高齢者が不動産会社に足を運んでも一般に高齢というだけで賃貸契約を断られるケースが多いのが実情である。その原因は、事故や家賃滞納などのリスクが高いためだ。
 この問題を解決するべく高齢者向け賃貸住宅の仲介をしている不動産会社が東京にあるという。
 その不動産会社は、入居者の死亡事故を対象とした保険、保障の仕組み、また事故を予防・早期発見する地域の見守りサービスとの連携を提案することで、上記のような問題の解決を図っている。
 不動産会社側は入居者の情報を提供し、見守りサービス側はそれをもとに入居者の状況を把握し、抜け漏れのない密なサービス提供につなげる。実際に自治体側もこうした在宅の見守りサービスを手厚くすることで、老人福祉施設やそれにかかる経費を減らせるかもしれないと大きな期待を寄せているというのだ。
 私は不動産会社で働き始めて2年足らずであるが、冬期間の除雪が大変、子供が独り立ちして広い家で住む必要がなくなった等の理由で、マンションの購入を検討されているお客様の対応をしたことがある。
 ある程度お金に余裕のある人であれば、マンション購入も選択肢の1つにはなるが、そういう人が全てではない。むしろそうではない人の方が多いと感じる。
 高齢者のニーズ・好みもさまざまなので、ホームページの取扱物件を見ても築浅物件やおしゃれなデザイナーズ物件などの選択肢が少ないなど、まだまだ課題は多そうだが、超高齢化社会といわれる現在、今後も高齢化が進んでいくということを考えると、ますます需要は増えていくだろう。
 こういう考え方を持っている不動産会社が全国に増え、こういう不動産会社があることによって救われる高齢者が増えることが理想だと感じた。