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トランプショック


遠藤

 アメリカ大統領選挙の結果には世界中が驚いた11月となりました。
 トランプショックの影響で株価や為替に変動が起こり、アメリカの経済政策の方向性が不透明なまま、トランプ氏の発言と一挙手一投足が注目されています。
 新聞発表などによると、トランプショックから約1ケ月経過して株高と円安で推移していますが、楽観視はできないとしており、変化に対応できる機動力が求められるとのことです。

 大金持ちの不動産王が王様にとどまらずに、アメリカ合衆国で最高の権限をもつ大統領になるという、映画みたいな話が現実にあるということに驚かされました。
 日本にもかつて殿様が首相になった経緯がありましたが、トランプ氏のように世界中を驚かせたわけでもないし、なにもかも桁違いな印象を受けました。

 今回の選挙戦で、プアホワイトと呼ばれる白人の存在や、ヒスパニック系の在米労働者をとりまく環境などが報道され、「かつての強いアメリカ」を強調するトランプ氏の戦略が多くの低所得者層に響いたことがわかりました。
 雇用環境の改善や生産拠点の見直し、アメリカ国民ファーストとする考え方を前面に押し出しており、私たちはずっとアメリカは強いと思っていたけれど、日本と同じように格差社会に苦しんでいるということが浮き彫りになりました。

 今後の政策や外交問題など気になる点が多くありますが、率直な意見として
 トランプ氏には嫌われたくない、アメリカには嫌われたくないと思います。
 ビジネスで成功してきたトランプ氏は頭の回転が速い、という印象をもちます。
 これまで築いてきた日米の友好関係も、曖昧なコミュニケーションのやり取りや、どっちつかずの態度では維持していくのも難しいような気がします。

 日本全体がもっと雇用環境の改善をはかり、雇用の質を向上させて、国民力をアップして体力をつけなければ、ただ文句ばかり言っているお荷物になってしまうのではないかと思いました。