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中古マンション


営業部 二瓶 卓真

 昨年の1年間の首都圏の中古マンションの成約件数が過去最高記録を更新し、新築マンションの昨年1年間の供給量を初めて上回ったという。
 その理由はさまざまで、中古マンションへの抵抗感が薄れ、リノベーションで自分らしい住まいを手に入れようという意識が高まっていることがあるが、最大の理由は価格にあるという。
 新築マンションの価格は、建築資材の高騰や人件費の高騰、特に近年は海外富裕層の都心マンション需要もあって、価格が上昇している。2016年は落ち着きを取り戻し、東京都区部の価格がほぼ横ばいとなったが、他のエリアは上昇が続く結果となった。
 一方、中古マンションの価格も新築の価格上昇に伴い、上昇し続けている。特に、アベノミクスの効果が出始めた2013年以降は、それが顕著になっている。それでも、新築マンションの価格に比べると手が届きやすいことに加え、築年数などによって価格にかなり幅があるので、資金力に応じたマンションが探しやすいと考えられるのだ。
 中古マンション市場が今後さらに活性化し成長していくためには、乗り越えるべき課題も多いという。たとえば、中古物件の建物評価方法や建物の診断の仕組みの整備、中古物件情報の公開・透明性の向上等の中古流通システムの改革などだ。
 最近耳にするようになったAI(人工知能)やVR(仮想現実)の最新テクノロジーを活用したIT化の推進なども重要になってくるだろうと言われている。