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遠藤
10月の札幌は初雪に見舞われる寒い日もありましたが、比較的穏やかな天候に恵まれました。
昨年の今頃は、日本ハムファイターズのリーグ優勝やCS進出のお祭り騒ぎで、あちこちで優勝セールが開催されていたことを思い起こすと、少々淋しい秋の訪れとなりました。
また、本来なら旬の食材であるサンマや秋サケが不漁のため高値となり、年収が実質目減りしている我々の食卓では、ささやかな秋の味覚も楽しむことができない状況となっています。海水温の上昇による生態系の変化には危機感を抱きます。
新聞発表などによる市内の7月~9月期の景気動向によりますと、前期よりも「緩やかに持ち直している」という見解です。
その内容は、個人消費に回復の動きが見られ、住宅建設や公共工事も増加傾向にあるとのことです。また、企業倒産の件数は減少し、観光と雇用に関しては改善の勢いが強まりつつあるということです。
一市民としての感想ですが、消費に関しては個人的に回復しているという実感はなく、むしろ厳寒期に備えて節約を強いられており、防寒衣料など高額なものは新調したくても我慢する方向で生活しています。
消費好調の要因のひとつは、一部の富裕層や外国人観光客の需要増加が背景になっているのではないでしょうか。
景況感とともに紙上やニュースに登場する記事に「人手不足」があります。
深刻な人手不足は社会的な問題にもなっており、最近では人手不足による倒産を余儀なくされている企業も出てきているようです。
実際私たちの周囲でも同様の事実を見聞きすることがあり、飲食店をはじめとするサービス業では売上向上以前の問題として、人手確保が先決となっているようです。