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胆振東部地震を経験して


営業部 佐藤 淳一

 これまで札幌は地震が少なく、台風や大雨等の自然災害が少ないとされていましたが、9月6日の北海道胆振東部地震で一転してしまいました。震源地の厚真町では震度7を記録し、札幌でも東区で震度6弱、北区、白石区、手稲区、清田区で震度5強と札幌の人はみんな経験したことのない揺れでした。
自宅では乳児がいることもあって災害時の水・食糧とも少しは準備したつもりでしたが、停電に関しての意識が足りていなかったことに気がつかされました。大人だけなら何とかなるのですが、子供が灯りがないと怖がることも体験しました。自分が子供のころは、台風等でたまに停電になり、ろうそくで電気が回復するまで待つこともありましたが、最近は停電さえなかなかなくて長時間の停電に対する考え方が甘かったようです。今回の地震では建物被害もなく、断水もなく停電が全道に及ぶという想定外の状況でした。みんな同じ気持ちで電気さえ来ればと待っていたと思います。
特にマンションで停電のため断水になった人は電気が待ち遠しかったと思います。飲用水はもちろんのこと、トイレを流す水も必要で何度も階段を上り下りしたという方も多かったと思います。電気が復旧するまでの間はやっぱり気が張っていたようで、復旧してほっとすると疲れがどっと出たような気がしました。
停電のためテレビも見られず、テレビを見たオーナーさんから聞いた情報でいろんな情報を把握する感じでしたが、被災地への情報が届かないというのはこういうことなんだなと身をもって体験しました。特に最初は北海道全域で停電とは思っていなかったので衝撃的でした。
東日本大震災を経験した方からも直後は気が張っているけどほっとして気が抜けると風邪をひいたり体調を崩しやすいとのことでしたので気を付けたいと思います。