マンション投資の鉄人

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第九の鉄人

人生は遠足。:そして歴史を作るのは若者の情熱

神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)

ほとんどの人が誤解していますが、人生というのは遠足のようなものです。何もしないで立ち止まる時、それはその個人にとっては停止:現状維持であるかもしれませんが、歩いている集団に対しては相対的に置いていかれている事にほかなりません。

新しい企画、商品が出せなかった企業が破綻してしまうのは、停止が停止ではなく落伍である事を如実に表\しています。


人生はリスクに満ちています。そして、人間は失敗から学んだ経験でそのリスクをヘッジしています。先日お話したように雨が降りそうだからぬれて風邪をひかないよう傘を持って行こう、という具合です。

人生後半における資金のショートというのも想定される一つのリスクに過ぎません。私が不動産投資を薦めるのは、この資金ショートというリスクに対し一つの合理的な対応案を提案しているに過ぎません。生命保険で事故や病気をヘッジするのと全く同様です。だから、不動産投資をしないという意味は生命保険に入らないのと同じで、一つの選択肢を却下したという事なのです。投資は不動産も株も嫌いだ。実際にこういう人は多いわけですが、選択肢を次々に却下するという事は、意識をしていないでしょうが結果として複数の選択肢の中から、手を打たないという選択をしたという結果になるのです。

ちょっとわかり難いかもしれませんが、ほとんどの人は予\想されるリスクに対し手を打たなければいけないのに、投資は危ないとか面倒だとか感情が先行し、対応案さえ考えずに問題を先送りしてしまうという事です。

聡明な方はリスクに対し合理的な手を打って行くという考え方に異論はないでしょう。しかし、そういう人が次に躊躇してしまうのはリスクに対する対策自身がまたリスクになってしまうという事実です。渋滞で抜け道に入ったらそこでも渋滞にはまってしまったというような感じでしょうか、元の道を進んでいた方が良かったか、新たな道の方が良かったかはもう検証のしようが無いのです。


皆がてくてく歩く中で少なくとも同じように歩いていれば、同じような結果に至るでしょう。しかし、問題はこの結果が自分の人生として満足の行く結果になるかどうかという事です。

おそらく、これは性格によるのでしょう。渋滞の中でじっと我慢する人もいれば、抜け道を探す人もいます。少なくとも私は抜け道で新たな渋滞にはまって結果が悪くなるリスクがあるにしても、より短い時間で渋滞を抜ける可能\性に賭けます。そういう事に快感や達成感を感じるという単純な理由です。


投資は、楽をして他人より良い結果を得たい、そういう単純な性格の人に向いています。最初の一歩はそんなものです。私自身年をとるにつれて理屈っぽくなってきましたが、若い頃からそんな理屈で動いていたわけではありません。若者にはエートスよりパトスが似合うのです。

なにも投資に限った話ではありません。歴史を作るのは若者の情熱であり、年寄りの理屈ではないという事は歴史が証明しているのではないでしょうか。