マンション投資の鉄人

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第九の鉄人

24時間戦っていますか?:CFTで人生の全体最適をはかる。

神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)

 先日部下と話をしていたら、仕事が終わってから開放された時に幸せを感じるなどと言うので、阿呆と言いました。私も新入社員の時、工場実習でライン作業から開放された時に幸せに感じた事は有りますが、それ以降このような事を感じた事はありません。24時間戦えますか?という昔のリゲインのコマーシャルを冗談と思っている人がいるようですが、ホワイトカラーというのはこのようなものです。
 ホワイトカラーの仕事において、成果に大きな飛躍を生むのは、創造的なアイデアです。そして、アルキメデスがお風呂に入っていて比重に気付いたように優れたアイデアというのは意外とほっと一息ついた時などに思い付くものです。その為にもホワイトカラーというのは常に色々な課題を持ち、その解決方法について常に考えなければいけないのです。
 最初は日々のルーチンワークの改善かもしれません。しかし、こういう課題達成意識が身に付いた時、後は頭の中の課題棚に課題を入れておくだけで、ある日突然解決策を思い付くというような習慣が形成されるのです。

 世の中、後知恵というように後になってああしておけば良かったという事はたくさん有ります。これを逆に考えれば、まだまだ前もって考える余地がたくさん有るという事です。そんな事もわからなかったのかと偉そうな事を言う人は成長しません。なぜそういう事に考えが廻らなかったのだろうと考える人は他人の失敗を自分の経験とする事ができるのです。

 現在の企業社会では俗に言う頭が良い人は不幸です。結果の平等が優先された社会において頭の差ほど結果に差が現われていないのです。そして、おそらくほんの一部を除きこれはこれからも変わる事は無いでしょう。企業の人事というのはそのようなものです。

 宝くじは買わなければ当たりません。同様に投資も始めなければ資産を形成する事はできません。会社員として部分最適をはかるのは相対的には簡単でしょう。しかし、結果は部分最適の部分だけの競争の結果が全てとなるのです。
私には多くの人が1人の資本主義社会のプレイヤーとして全体最適をはからない理由がよくわかりません。クロス ファンクショナル な課題達成というのは何も企業において部門間を横断して課題を達成する事以外に使ってはいけないわけではありません。いやむしろこの考え方は自分の人生の結果の最大化に使うべきではないかと思います。いつの間にかそれしかないという理由で目的になってしまう企業での出世競争にしたところで、元々は人生において良い成果を得る為の一つの手段だったはずです。人生の成果という全体を見失ってはいけません。

 若い内は脳というのは自然対数で習熟して行きます。とにかく、寝ても醒めても考える癖をつける事です。おそらく、年をとるとスポーツがなかなかうまくならないように習熟のスピードも落ちるのではないでしょうか。
人生をどう楽しく生きるか、若者は真剣に考えなければいけません。