マンション投資の鉄人

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第九の鉄人

鶏頭であるとも牛後となるなかれ。:好きな仕事に打ち込めば、そのうちお金はついて来る。

神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)

お金の無い人は、お金を儲けている人が貪欲にお金を追求していると思っていますが、実際にお金を儲けている人はお金を儲けようという事をあまり意識していません。
よく、成功した資産家の人達が言われるようにお金というのは仕事を楽しんでいるうちについて来るというのが事実でしょう。これは奇麗事で言っているわけではありません。
私自身、不動産を買い増す楽しみは本当のところミリオネアゲームで不動産を買い増して行く快感の延長というのが一番当たっていて、正直買ってしまうと興味を失ってしまいました。子供が懸命に蝉を獲っても獲った蝉には興味が無いようなものです。まあ、いい年をしてそれではいけないので、自らの反省も有って、以前KPIを皆さんに紹介したのです。

多くの投資家や起業家はゲームを楽しんでいるのです。子供の頃色々な遊びを競って楽しんだ気持ちと大差はありません。大人になってもゲームの達人になって勝つ、これが一番楽しいのです。皆さんも、子供の頃そういう経験が有ったはずです。
しかし、その人の得意なゲームが現在の資本主義社会でどのくらいの財・付加価値を生むか、それはついた職業という運でしょう。現在M&Aゲームの得意な人は多くの財を得る事ができるでしょうし、付加価値の低い事しかできない人は少ない報酬しか得る事ができないでしょう。ただ、これが未来永劫に渡って安定しているかと言えばそういうわけではありません。

30年前、魚の行商から始めて大きな料亭の主人までなった知人がいますが、彼は収益率の高い魚屋に目をつけて億万長者になれたのです。この話をすると驚く人が多いのですが、そう魚屋さんだってうまくやれば億万長者になれたのです。

話が反れますが、原価率の低いビジネスというのは化ければ大当たりします。最近欧州で雨後の筍の如く老舗の時計会社が復活しているのも同様です。時計は魚のように原価率が低いという噂です。
ゲームというのは勝てば嬉しいものですが、簡単に勝つよりも苦労して勝つ方がまたより満足感が大きくなります。このようにできるプレーヤーは登山家がより困難な山に挑戦するようにより大きなゲームに挑戦して行くのでしょう。ある意味もう勝ち負けを超えた気持ちなのではないでしょうか。
こういうプレイヤーがお金の為にやっているという見方しかできない人はかわいそうな人です。おそらく自分がやるべきゲームを見つける事ができていないのでしょう。不幸にして付加価値の低い職業を選んだ人も、もしその仕事に達成感を感じているならそのような発想にはならないでしょう。

しつこいようですが人生において一番重要なのは好きな仕事に打ち込むことです、その結果収入はついて来るのです。お金がほしいから投資を始めようという人はおそらくうまく行かないでしょう。不動産投資に興味が有る人は、良質なマンションを安価で貸してあげようとまでは思えなくても、まずは増やす楽しみ程度で自己動機付けして行く事でしょう。
これから、日本の企業はどんどんドライになるでしょう。そういうところでワン オブ ゼム。でいるという事は決して居心地が良いという事はありません。

鶏頭であるとも牛後となるなかれ。若い皆さんはこれから20年間不動産を買い増せば50歳くらいで鶏の頭くらいにはなれるのではないでしょうか。