マンション投資の鉄人

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第九の鉄人

サラリーマンは能力に見合った給料は絶対にもらえない。:30歳までに投資資金を貯めなさい。

神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)

連合の高木会長が奥田さんとの会談で労働者の努力に報いる給料をとかなんとか言われていたので思い出しましたが、若い皆さんは自分が将来どのくらいの賃金がもらえるか知っていますか?

皆さんの勤め先や能力で千差万別でしょうが、まあサラリーマンとして50歳で1,500万円まで行けば上出来なのです。2,000万円も3,000万円ももらえないのですよ。

まだ若くて年収500万円くらいの皆さんから見るとこの金額は多いように感じるかもしれませんが、家を買ったり建てかえたり、子供を数人大学まで進学させるとなると生活水準は決して高いとは言えません。

そして、現実には多くの人の年収は1,000万円有れば良いほうで、絵に描いたように奥さんが銀行などのパートに行っています。これが、現在のサラリーマン家庭の現実です。さて、将来この状況は改善されホワイトカラーの年棒は上がるでしょうか、皆さんはどう思いますか?

私は役員以上は確かに良くなると思いますが、それ以下のクラスはNO,だと思います。団塊ジュニアが15年後に50歳になるのがわかっている訳ですから、経営者としてここの部分の賃金を上げるという賃金体系の変更の選択肢は無いでしょう。それどころか、企業の収益状況によっては父親の世代と同様予定賃金に対し大幅未達という事も十分考えられます。



このように、あなたがそこそこに優秀という程度であれば絶対にあなたは能力に相応しい賃金を得る事はできません。これは企業の賃金体系と、人材の需給の合成の結果なのです。だから、収入を増やしアッパーミドルの生活水準を確実なものにしたいと思えば、起業か副業しか選択肢はないのです。



現在、団塊ジュニアは30代後半に入り大企業でも管理職になる年齢になっていますが、実は私は14年前の悲劇が繰返されるのではないかと思っています。団塊の世代が40代前半だった時バブルはバーストしました。もし、数年後米国の経済がハードランディングとなれば企業は余剰の管理職を抱える余裕が無くなります。当然のように肩叩きや退職奨励が復活するでしょう、だから今高額の家や車を買うのは止めなさいと言っているのです。



そして、何度も言って来ましたが、50歳でこの事に気付いてももう後の祭りなのです。私の友人が子会社への転籍にあたり長いものには巻かれるしかないね、と言いましたが、後は自分の転落を納得して行く人生になってしまうのです。

しかし、まだ自分は良いのです。奥さんから、収入が何百万円も減ってとんでもない、私は○○会社のあなただから結婚したのよと言われたと言う話は何度も聞きました、なんと残酷な話でしょうか。



とにかく、ケチケチする必要は無いでしょうが、足が地に付いた生活水準を保ち、余剰資金は投資資金として確保する事です。どんな投資を始めるにしても30歳になって資金無しではお話になりません。



奥田さんは負け組と言っても凍死したり餓死しているわけではないと言われましたが、確かにまだそうなっていませんが、私は2010年には河川敷でこのような死者がかなり出るのではないかと危惧しております。

最初から貧乏なロアクラスより過大な負債を背負ったミドルクラスの方が定年後の破綻の可能性は高いという事を覚えておいてください。